歌詞特集

【aiko 好きなフレーズ】 第二弾。aikoの曲で好きな歌詞やフレーズを超個人的に紹介。

恋愛ソングのバイブルaikoのグッとくるフレーズや歌詞を勝手に全力紹介する記事。

待望の?!第二弾開催!(笑)

前回紹介記事を書いてみて想像以上に楽しかったのと、全く書き足りなかったwので第二弾です。

今回も、私の好きな曲をかいつまんで紹介していきたいと思いますー!

一応前回の続きという形で書きますね。第一回をまだ見ていない方は是非見てからどうぞ

【aiko好きなフレーズ】aikoの紡ぐ言葉が大好きすぎるので語らせてください。恋愛ソングの女王、aiko。 みなさんには、好きなフレーズってありますか? aikoは私の恋愛のバイブル。私とカラオケに行ったこと...

10、桜の時

aiko独特の言葉の数が多く、おしゃべりをしているような曲。リズムに乗ったメロディーに心奪われます。

歌い出し。

今まであたしがしてきたこと

間違いじゃないとは言い切れない

ケドあなたと逢えたことで

全て報われた気がするよ

それほどにステキな人と巡り合えたんでしょうか。ストレートな気持ちにきゅんとします。

けど、aikoはそう簡単ではない、といつも私は感じている通り、このフレーズもしかり。

これまでもこれからもあなたと会えたら全力ハッピーに変わる、なんて夢物語ではなく、これまでのことは間違いじゃないとは言い切れない、と認めたうえで報われた気がするよと言っているところに歌いだしからやられます。

aikoはこれまでの失敗や苦しい思い出も全部背負ったうえで、今の恋愛に全力で向き合っている、そんな思いを感じるから好きです。

サビ。

右手をつないで

優しくつないでまっすぐ前を見て

どんな困難だって

たいしたことナイって言えるように

ゆっくりゆっくり

時間を越えてまた違う

幸せなキスをするのがあなたであるように

ここ、本当に大好きなフレーズ。

大切なあなたと出来ることならずっと一緒にいたい。困難だって二人で立ち向かっていきたい。

そんな強い気持ちをaikoは力強く歌ってくれます。

メロディーは軽やかですが、こうして歌詞を取り出してみると、とても強い決意や揺るがないあなたへの気持ちが見え隠れしています。

そして私的ツボは二番のここ!

あこがれだったその背中

今は肩を並べて歩いている

もう少しだけ信じる力ください

一番のサビであれだけ素直にストレートに歌っているのに、ここにきて、「やっぱり少し不安なんだよ」って。

だれでも、どんなに思いあっていても不安な時ってあるよね。

特に、『あこがれだったその背中』だったらなおさら。

そんな人の隣にいる自分が今でもなんとなく信じられない。幸せるんるんだけじゃなくて、好きだからこその不安まで歌ってくれる、そんなところがハマってしまうのです…。

11、合図

この曲も、もう~、たまんないです。

ちょっと不毛な恋愛・切ない恋愛をしている子には、切実な歌詞がグサグサくるんではないでしょうか。私もこじらせ期は、狂ったように聴いていました…()

ねぇ もっと好きって言ってよ

眠れなくなるくらい困らせてよ

愛の形を壊してしまってよ

あなただけのものに作り上げて

歌い出しからこれですよ??ちょっと重たすぎちゃうくらいですね…

でも私はよくわかります…苦笑 振り向いてもらえない恋愛ほど、こうなってしまうんですよね。

何度も上げてもらって

ぶつかってゆだねて

一緒にいられるなら

どんな関係でもかまわないよ

たぶん、あなたには振り向いてはもらえないけれど、どんな関係でもいい。あなたがあたしを求めてくれるなら、なんだっていい。それだけでいい。

一瞬向けられるあたしへの愛情と、それでもやっぱり愛してはもらえない現実と…。ぐちゃぐちゃになる気持ちにぶつかって、ゆだねて、それでもやっぱり、理由は何でも、あなたと一緒にいれるならどんな関係でもいいから。

痛いほど、伝わってくる。

そしてこの後に続くサビで、aikoはこう歌います。

上手く言葉にならない

あなたの秘密になりたい

誰にも気付かれないように

あたしを抱きしめて

必ず合図して

あなたしか見てないから

aikoの歌声も、サビに向かって本当に切実なものに変わっていきます。PVを見なくても、手をぎゅっと合わせて胸に当てて、心から言葉を放つaikoの姿が浮かんできます。

あなたの秘密になって、あたしとあなただけの世界に溺れたい。そういう類の感情でしょうか。

振り向いてもらえないけど、あなたしか見ていない、あなたしかいない。

涙が頬を通る

悲しいって事すら愛おしい

苦しくて流れる涙だって、あなたのせいなんだったら、それさえ愛おしい。

ああ。

ひたすらに振り向かない背中を追い続ける苦しみと幸せ。経験したことのある人にしかわからない感情かもしれないけれど、こんな気持ちになったことがあるからこそ、この歌詞に入り込める。

こんな気持ちまで守備範囲のaikoはやっぱりすごい。

12、気付かれないように

題名にある通り、昔付き合っていた人と久しぶりに会って、心の中に生まれる小さなもやもやを気づかれないように一生懸命ふるまう、切ない女の子の心情を歌った曲です。

歌い出し。

 久しぶりに逢ったあなた

照れ隠しに髪を触った

よみがえってくる思い出が

あふれぬ様に大人ぶって

ずっと昔に付き合っていた人。

久しぶりに逢って、色々な感情があふれてくる。きっと再会するまでには少なくない時間が流れていたのでしょう。

それまでに、きっといろいろ経験したし、大人になったはずのあたし…。今頃あなたに会ったところで、今頃あなたのその仕草を見たって、平気なんだから。と言い聞かせるような。

ぎこちなさが伝わってきます。

隣で歩くあたしにあなたは

前を向き話しかける

さりげない返事装い

あたしもよそ見をして

お互いに微妙な距離を取りながら、ぽつりぽつりと話始める二人。あたしも必死で平気なふりをする。

サビ。

声を聞いて泣きそうになるけど

何故だか解らない

もう戻れない悲しみなのか

出会えた喜びなのか

久しぶりに隣で聞く変わらない声確実にあの頃とは月日が経って、もう戻れはしないという事実になんでか泣いてしまいそう。

きれいな思い出として残っている恋愛ほど、こんなシチュエーションになったら、似た感情を抱いてしまいそう。

未練なんて、後悔なんて、ないはずなのにね…。

二番。

急ぐつもりはないのだけれど

色んな事聞きたかった

きっと知らない事ばかりだと

あなたの指輪に戸惑った

このままだって充分じゃない

言い聞かせる手に爪の跡

この月日のなかで、あたしの知らないあなたがいて、あなたは確実に時を刻み、前に進んでいる…。

何で泣きそうなの。あたしだってもう忘れたはずなのに…。さりげない返事の裏で必死で言い聞かせる。

勇気を出して笑って問いかけた

今の事 今の彼女

すごく好きだよと

照れて髪を触る

昔のあなたを見た

平気なふりをして、今の彼女のことを笑顔で聞いてみたけれど、

すごく好きだよ、と言った姿は、昔私だけにみせた仕草だったんだね。

ああ、何とも言えない切なさがこみ上げてきます…。

あの時胸に刺さるほど味わった

消えない後悔

ちゃんと飲み込んで生きてきたはずよ

出会って別れた分

あたしだって前を向いてゆける

本当は、やっぱり、後悔は消えない。

でも、これまでだってちゃんと飲み込んで生きてきたはず。今あなたと再会して、飲み込んでいた後悔が押し寄せてくるけれど、それでも、あたしは前を向いて歩いていくことを決める。

気付かれないように

気付かれないように

この、ぎこちなさや何とも言えない切なさを、鮮明に感じられる歌詞が大好きです。気付かれないようにを語ってしまうと、コチラの曲も紹介したくなります。

13、えりあし

こちらも、なんとなくずっと気になっている、昔の恋人を歌った歌です。

特にAメロのフレーズが大好きです。

歌い出し

ぶったりしてごめんね

愛しくて仕方なかった

ねえ 泣き真似してごめんね

困った顔が見たくて

いきなり、「ぶったりして」なんて、ぶっそうだな、なんて初めて聞いた人は思うかもしれませんね。

でも、私はaikoの言う、この、「ぶったりしてごめんね、愛しくて仕方なかった」が、よくわかってしまう気がします。

上手く言葉にできないんですけど、なんかこう、愛しくて愛しくて、仕方ないときって、「壊してしまいたい」っていう、真逆にもとれる感情を抱く瞬間ってありませんか?

aikoの言う、この、「ぶったりして」は、それに近い感情なのかな、って。ちょっかいをしたとか、そういう類の軽い「ぶったりして」では、なく。

もっと重たい意味合いの、ぶったりして、かなあと、想像します。

だからaikoはしょっぱなからごめんね、と、歌い始めているのかもしれません。

次のフレーズにも似たような感情を感じます。

あなたの困った顔がみたくて泣きまねをしていた。泣きまねをしてまで、あなたを困らせる、という一見マイナスな要素に見えることですが、aikoにとっては、好きな人が自分のせいで困った顔になる、ということまでもがどこか少し安心感を得られることだったのかもしれません。

自分ばかりに感じてしまうような心もとない恋愛になるほど、こういう行動をとってしまいたくなるもの。

二番のAメロも絶妙です。

真っ直ぐな優しさに

胸が痛いと言った

輝くあなたの希望に

息は苦しくなった

真っ直ぐすぎる優しさに胸が痛くなる。

輝くあなたの希望に息は苦しくなる。

この二つのフレーズで私が感じるのは、aikoの、「あなた」に対する劣等感。

あまりに純粋に真っ直ぐに向けられるあなたの優しさに、なんだか自分が小さく見えて苦しい…。そんな風に比べてしまうことだって、私はしょうもないよな…。

そんな気持ち…。

あなたが楽しそうに話す未来の話も、希望に満ち溢れた将来の話にも、今の私には、息が詰まるような苦しさを感じるものだった。

そんな感情…。

好きだからこそ、抱いてしまう苦しさ。どうしようもない苦しさ。絶妙な表現過ぎて、私の心がわかるの?!ってくらい。

最後はこのフレーズで締めくくられます。

五年後あなたを見つけたら

背筋を伸ばして声をかけるね

一度たりとも忘れたことはない

少し伸びた襟足を

あなたのヘタな笑顔を

五年後。それまでにあたしも成長して、あなたに背筋を伸ばして声を掛けられるようになるから。

私も私で歩んでいくけれど、一度も忘れたことはないよ。これからも忘れないでしょう。

ここでミソなのは、忘れないものが「あなた」ではなく、あなたの「襟足」であり、あなたの「ヘタな笑顔」であるところ。

aikoがどれだけあなたのことを見ていたのか。

それは視覚的にも感情的にも。そんなことが、ある一部分だけをあえて描写することで表現されているように思います。

襟足、なのは、aikoのあなたに対して感じている釣り合わなさだったり、自信のなさみたいなものを後ろ姿でしか見えない”襟足”という要素で表現しているのかも、とか。

憧れの人と付き合えたけど、そんな自分を信じられなくて、なんだか劣等感を感じてしまって、うまく向き合えなかった。

そんな恋愛をしたことがある人にはぐっとくる一曲だなあ、と思います。

大好きです。

14、天の川

ちょっと失恋系の曲に偏りすぎなので、ここいらでゆったり幸せなものも挟んでおきましょう。

この曲は、なんといってもこのフレーズでしょう。

首をすくめ恥じらえば

それは好きの印

髪が伸びて優しくなびいた

なんともかわいらしい表現。

好きな人を目の前に、幸せそうに恥ずかしそうに話す可愛らしい女の子の仕草を、こんなに的確に表した言葉ありますか!(笑)

このフレーズだけで「あたし」のあなたへの想いとか、あったかい雰囲気とか、全部伝わってきますよね。

私は結構電話が好きなので、ここらへんの歌詞も大好きです。

電話してね今夜も

そして話していつものように

精一杯今日をどうにか生きて

あなたの耳に手ごたえを届けるんだ

一日の終わりに好きな人とする電話。

その時にたくさん話せるように、あなたに楽しいと思ってもらえるように、精いっぱい、今日を生きる。

この目閉じても

必ずあなたが浮かぶよ

それが嬉しい

曲調もそうですが、天の川は言い回しとか表現が本当にやわらかくて、あったかい気持ちになれます。

好き。

15、ビードロの夜

電話といったらこちらの曲も。

歌いだしが、「じゃあ」なのが、個人的には好きポイントです。

じゃあ 無言のままでもいい

このまま途絶えないならいい

たまに聞こえてくるのなら

息づかいや大きなため息でもいい

なんていうか、恋愛の生々しい感情を、出だしからびんびんに感じる。

喋んなくてもいいから。切らないで。

切るんだったら、そんなんだったら、”じゃあ”、無言のままでもいいから。

ここの歌詞だけで、あなたとあたしの想いのバランスがうまくとれていない様子がなんとなく伝わってきます。

続き

打ち上げ花火の影

ビードロ色の涙は

受話器じゃ気付かれなくていい

ただ「あなたが元気でいてくれればそれでいいの」

と並べた言葉は嘘

このへんが、aikoらしいというか、私が大好きな理由なんですが。

aikoの書く曲って基本的に超絶重たいです。

でも、それを言葉にしてあなたに伝えているかというと、そうじゃないんですね。絶対に、そういうドロドロした本音は自分の中にしまっておくんです。

でも、誰よりもあなたを想う力は強力だし、何よりも大きな”好き”を秘めている。そういうところが大好きなんです。

あたしがあなたをどれだけ強く思っているかは、この先の歌詞を見ていっても一目瞭然です。

逢えないのも触れないのも

あたしがいないのも全部嫌

本当は結局はそんな場面想像するだけでも嫌

しかもこれがサビに来ています。

聞いていただけるとわかると思いますが、歌詞だけでなく、aikoの歌い方も、「全部嫌」は、「ぜんぶいや!!」って、歌っているというよりは、本当にあなたに向かって吐き出した言葉のように聞こえます。

本当は、想像するだけでも嫌。

それほど好きで、苦しい。でも、あなたには、「あなたが元気で幸せでいてくれればそれでいいの」って言っちゃうんですよ。

喋んなくてもいいから、お願い、繋がってるだけでいいから。aikoの唯一のお願い事もそれだけ。

でも、心の内にはこんなに渦巻く好きがaikoを苦しめる。

こんなに、とは、こんなに、です。

今この部屋にあるのは

隙間なく埋め尽くされた「好き」

時計の針はそっと回って

気が付けば知らず空は明るい

一晩中あなたのことを考えて、好きだと思い続けていたら、知らぬ間に朝を迎える。

考えすぎたあなたの事

最高と最悪を一度に思い描き

どうにかなってしまいそうよ

初めて会った冬

香り放つ冷たい冬

忘れられない目の奥

最悪なことも、最高なことも一度に想像する。それほどあなたのことだけを考えている。

どうにかなってしまいそうだと、自覚している。

逢いたいから溺れたいから

あなたにふれて確かめたい

あたしの胸の中が擦り切れる音が

本当に聞こえるのか

胸の擦り切れる音を聞いて、あたしがどれだけあなたを好きなのか、確かめて、溺れたい。

こんなに、です。

でも、やっぱり、aikoはそれらがわがままだって、重たいんだって自覚しているから

唇噛んだ姿あなたは知らない

なんですね。

うあー。

全私が震えるよ、aiko。そしてaikoのこういう部分を一番感じられるのはこの曲ですかね。

16、秘密

これは、aiko関連の検索をすると、結構な確率でヒットする、真顔日記の上田啓太さんの記事でも熱く語られていた楽曲です。

diary.uedakeita.net

※私なんかよりもとーてもとーてもアツく、面白く、丁寧に愛に溢れた記事を書かれているので是非読んでほしい。

私の言いたいことも、この上田さんの記事で書かれていることと全く一緒なんですが、この、秘密という楽曲はあいも変わらず超絶重たい歌詞になっています。

これ以上想いが募ったら

なんだか好きだけじゃすまなくなりそうで

声を聞かせて

親指握って

柔らかいキスをして

何処にいても思い出して

要求の嵐です。

でも、aikoは結局、

そっけないふりでごまかす

あいしてる

という結論に至ります。その言葉の前にあるのは、

我儘な体と泣いてる心

という言葉。

本当は”そう”してほしいけど、でも、やっぱり、それは我儘なんだから、あなたに伝えることはしない。

伝えたことは、「あいしてる」それだけ、なんですね。

ものすっごいでっかい好きを抱えながらも、すごく重たい気持ちも抱えながらも、大好きなあなたを大事にしたいからそういう重たさは伝えない。

伝えない、ということは我慢をする、ということにもなるのだけど、その我慢は、「あなたを好き」という気持ちから生まれたものだから、それさえも幸せの一つ。

だから、そっけないふりでごまかしたあとも、泣いたり、気づいてよってしたりするんじゃなく、あいしてる、と、あなたに伝える。

こういう、恋愛の心の本音と苦しみと幸せとを、曲にして歌ってくれる、そんなところが大好きなんです。

一万字に到達したので今回の記事はこの辺で。