こんにちは。aikoジャンキーのけだまです。
今回は、aikoの名盤とも言えるでしょう、ベストアルバム「まとめⅡ」というアルバムに収録されている「シアワセ」という曲について私なりの考察や感想、好きなところを紹介していこうと思います。
ちょっとだけめずらしく、幸せ全開の入り
曲名からして、ですが、POWER OF LOVEばりの全開シアワセオーラで始まる曲。
隣で眠ってるあなたの口が開く そして笑った
どんな夢見てるの?気になる…
出来ればあたしが出てきたらいいのに
すぐ隣で寝ている好きな人は、夢を見て笑っているんです…。
なんて幸せな光景…!
”二時頃”のあたしが見たら、泣いてしまうかもしれませんね…苦笑
サビまで、ちょっと生々しいくらいにあなたにずぶずぶな言葉が並びます。
隣で手を繋いだあなたの左手少し汗をかいてた
だけど 同じくらいあたしの右手暖かかった
見上げたら喉が愛しかったので
甘いキャンディーの事も忘れて
小さいあたしの唯一の特権 思わずキスをしたの
寝ている彼の体温を感じ、そうしてあたしも同じようにあたたかく、あなたの隣で今、生きている。
ここには二人だけしかいなくて、あなたは無防備にあたしの隣で寝息を立てて寝ている…こんな状況は、あたしだけの唯一の特権、ですよね。
それを思いついた瞬間、あたしはきっと、胸がきゅっとするような幸せを感じたのではないでしょうか。
そして、思わずキスをする…。
ここまでだけで、あたしの感じている幸せが、凝縮されて流れてくるようです。
わからない未来より、大切な今
そしてサビ。
二人周り流れるストーリー
生きてく為に泣くこともある
それがあたしを強くするならば
これも一番の幸せなんです
先ほどまでの幸せに包まれていた雰囲気とは少し違う言葉選びのように感じます。
”生きてく為に泣くこともある”
当たり前のことではあるのですが、さっきまであんなにあなたしか見ていなかったある意味「シアワセぼけ」してそうなあたしから、そんな言葉がでてくるなんて、って冷静になったら思いませんか?
そう、シアワセ、という曲は、サビこそ神髄なんですよ。
続くフレーズも一緒に見ていきます。
二人何処かで廻るストーリー
生涯離れてしまっても
あなたの一歩になるならば
幸せに思える日が来るのです
このサビたちがなにを意味するか。
”生きていく中で、泣くことがあっても”
”たとえ、この先の未来、あなたと離れてしまっても”
”この、シアワセな今を全力で生きたい”
そういうニュアンスだと私は思っています。
つまり、シアワセぼけなんかじゃなく、めちゃくちゃ冷静に、この先起こりうる悪い未来も受け入れたうえで今のシアワセを全力で生きてる。
どんな悪い未来が来たとしても、あたしは今、あなたのとなりでいられることを後悔はしない。
そういう、もう、とんでもない覚悟が見えてきませんか。
今日も大好きでした
さらに、二番サビ前にも注目したいフレーズがあります。
それがここ。
新しい明日に繋がる想い 「今日も大好きでした」
ここもやっぱり、今日という今、あなたを全力で愛せていたか、というところに繋がってくるんじゃないかなと思います。
毎日、毎日、今日も大好きでした、を重ねることこそが、どんな事が起きても、後悔することなくあなたの隣で居続けられる唯一の方法だから、じゃないでしょうか。
別に、恋愛を第一にしたっていいじゃない
ちょっと個人的な話になってしまいますが…ついこの間、こんな内容のツイートを目にしました。
恋人のために、進路や就職先を選んでしまうなんて間違ってる
好きな人を基準に、そのような人生の分岐点を選ぶことは、言い換えれば”他人に自分の人生をゆだねてしまう”ということでもあります。
”他人に自分の人生をゆだねる”のは、確かにリスキーで、このような意見も納得ができますし、正論でしょう。
でも、この、シアワセに出てくるあたしみたいに、”他人に自分の人生をゆだねてしまうことで起こりうるリスクや涙も全部受け入れて、今、一番のシアワセを大事にしたい”という価値観があったって、いいと思うんです。
というか、そこまでの覚悟ができるほど、幸せだと思えることがあるって、何より素敵なことだよなあ。
aikoの書く曲は、いつも、幸せ大好き最高!だけじゃなくて、自分の”好き”に対して、どこまでも責任を持っているところが唯一無二で大好きなのです。
ちなみに、シアワセのPVのaikoが私史上最推しなので気になった方はぜひ。